汚れっちまった 悲しみに
の悲しみだけを忘れてしまった人々
意図的にその悲しみの部分だけを上手に跡形もなく消し去ってしまった人々
残っているのは
汚れっちまった だけを性懲りもなく重ね続け ただけの人々
私はそういう人を信用しない
だって信用できないからだ
私は逆に汚れっちまったの方を上手に消して悲しみの方は残しておきたい
それだけは忘れたくない
だってそれは残しておくべきものだからだ
自分にとっては忘れられないお守りみたいなもんだからだ
同じ悲しみを重ね続けることにはならない
勿論汚れっちまったも重ね続けることもない
なぜなら大切なお守りがあるかだら
違うタイプの悲しみは増えていくけど
それもまたお守りとなって
多少は心強くなってくる
人の悲しみにそれらが共鳴するのがつらいけど
我が些細なる罰と感じ そが我が皮膚を刺すにまかす
そのおかげで汚れっちまったになることは最近は滅多にないが
そうなる時には そうすべき必然がある時だろうなとうすうす感じている
その時のために お守りをできるだけ清めていこうと今は思っている