先ずは感情がある
風のように
マグマのように
波のように
言葉はそれにのせていく
風には風の
マグマにはマグマの
波には波の
感情と言葉は
決して同じではないけれど
符合しなければならない
どちらも適度に反発しひきつけあい符合を感じつつ
輪舞しながら相克するように
感情が言葉を連れてきて
さらに言葉が感情を連れてくる
そこに一つの循環がうまれる
その中心に己が浮きつつ立ち上がり昇華し
また新たな己を連れてくる
一瞬わけのわからなくなった空白の後
なにごともなかったかのように
しずけさだけが