詩論

先ずは感情がある

風のように

マグマのように

波のように

言葉はそれにのせていく

風には風の

マグマにはマグマの

波には波の

感情と言葉は

決して同じではないけれど

符合しなければならない

どちらも適度に反発しひきつけあい符合を感じつつ

輪舞しながら相克するように

感情が言葉を連れてきて

さらに言葉が感情を連れてくる

そこに一つの循環がうまれる

その中心に己が浮きつつ立ち上がり昇華し

また新たな己を連れてくる


一瞬わけのわからなくなった空白の後

なにごともなかったかのように

しずけさだけが