えぐい風雨と自我像

この国は黒い船がきてからずっと

それまでとは全く逆で

つまらん奴らだけが残って

つまらんことをして大威張りするような

つまらん国になった

それをみた黒い船の奴らが

満面の笑みを浮かべながら

そいつらにチョコレートをやって

つまらんソイツラは

つまらん顔に下卑た笑みを浮かべながら

つまらん礼をほざく

俺はそれを眺めてはつまらなくなって

つまらん言葉を並べる

それにもう殆ど意味は感じられない

だけどそれをつまらんとは思わない

それを風や水や鳥たちに載せて届けてもらいたいから

誰に届けるかなんて全くわからない

海にゆだねる瓶の中の手紙みたいなものだからだ

それを悲しいとは全く思わない

だって産まれてからずっとこんな感じだからだ

今更どうこう言う事もない

でも事態は着実に悪くなってるみたいだから

それについてはやっぱり悲しい

俺はなんで未だに生きてるんだろう

きっとつまらん奴だからなのかな

でもつまらん現実に勿論満足なんてしないし

諦めたりもしていない

もっとつまらんものを見なきゃならないかもしれないけど

我が些細なる罰と感じそれを受け入れようと思う

そしてそれをなにかに載せていこうと思う

なんの意味があるかなんてもうわからないけど

陽気で坦々としてそして

我が魂の赴くままに